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お待たせしました。
司の 二十歳の誕生日お話から継続するバレンタインのお話です。
1日遅れになりましたがお許しくださいませ♪

 *

「なぁ」
「なに?」
不機嫌そうな返事をして俺を見ない視線。
この前からすっかりこの調子だ。

「いい加減機嫌直せよ」
誕生日の前日まで戻りたい!
本気でそう思い始めている。

「ギャッ!なに!」
こうなれば実力行使。
うだうだしてるなんて俺には似合わない。
背中から両手で牧野の身体を抱きしめる。

腕の中でもがくようにうごめく牧野。
「もうすぐバレンタインだぞ。今年もチョコくれないつもりか?」
耳元でつぶやく俺の声に観念したように牧野の抵抗する動きが止まった。

「去年はチョコもらえないばかりか、お前、俺をふったよな?」
「お前とのバレンタインのいい思い出・・・
まだないんだけど?」
俺の腕を返事の代わりとでも言う様にギュッと牧野の指先がつかむ。

「今年はチョコ・・・
あげる」
指先の色が白く変わる代わりにうつむく牧野の頬は桃色に染まってる。

楽しみにしてる。
言葉の代わりにもう一度牧野の身体を抱きしめた。
 
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 *

突然・・・
塞がれた唇。
優しく頬に触れる指先が顔を持ち上げる。
そして角度を変えるキス。

突然でもないか・・・。

この態勢がくれば道明寺がなにを欲しているかわかりすぎる慣れ合い。
これ以上深まりたくなくてギシッと歯に力を入れた。
躊躇なく差し込まれてきた舌先をしっかりとガードする。

この拠点を突破されたら・・・

なすがままにされるの・・・

分かり切っているから・・・。

「おい!」
「こら!」
「ンッ?」
薄目を開けて見上げる。
整い過ぎた顔が目の前でわずかに歪む。

「おまえ、俺を拒否するのか?」
今度は愁い気味の表情をつくる。

そのまま見入ると危ない!

視線を真上から下方へ修正。
私の動きにつられる様に道明寺の頭が動く。
覗き込む道明寺の顔が私の顔の下で「この態勢・・・キッ」と笑った。

「腰を痛めたらお前のせいだからな」
冗談とも本気とも取れる様な感じにゆがめた腰をスリスリと道明寺が手の平でなでて腰を伸ばす様な仕草を加える。
「別な意味で腰を痛めるかも知れねぇけどなッ」
えっ・・・

あ!

おっ!

その声に押される様にズルズルと背中がカベを伝いながら床に座り込む。
目の前に降りてきた悪戯っぽい顔がそのまま私の視界を遮る。
言葉を発するのを忘れて小さく開いていた唇はなんなく道明寺の甘いキスの侵入を受け入れてしまってた。

ゆっくりと離れる互いの唇。
磁石のプラスとマイナスの様に離れがたい。
すぐにまた吸い寄せられたい感覚を振り切る。

「・・・チョコ・・・上げ・・・たいん・・・だけど」
とぎれとぎれの息使いの中でか細くなる声が甘い声色に変わってる。

「チョコよりもっと甘いものが欲しい」
私を押し倒し気味に道明寺が少しづつ身体の体重を私の上に移動させるように動いてきた。

ひんやりと床の冷たさが上がり気味の体温をわずかに奪う。
暖炉の火が赤々と燃えて炭に変わった薪がカタンと音を立てて崩れ落ちるのを視線の中に捕えた。

「ねぇ・・・」
「黙れ・・・」
「ここ・・・ベットないよね?」
押し倒された身体の上の道明寺の力がわずかに緩んでじっと私を見つめる視線とぶつかった。


このあとどうするのかなぁ~
ドS倶楽部の皆様どちらにも転びそうな展開ですが(^_^;)
PASS付き書きたい様な・・・
蛇の生転がしで行きたい様な・・・。
以前のお話と少しのずれくらいあっても問題ないかと気持ちも生まれています。
 *
緩やかに反応を見せる甘いキス。
侵入を拒んでいた口先も今は戸惑うことなく俺を受け入れた。

戸惑いも指先を肌にそわせるたびに吐息へと変わる。
組み敷かれた華奢な身体がわずかに抵抗するように下肢を動かす。
それさえも微妙な刺激となって煽られる。

唇を首筋へと移動させて白い肌に吸いつく。

「ねぇ・・・」
唇を放した瞬間に震えながらつぶやく声。

「黙れ・・・」
何も言わせたくなくて顔を上げてキスをしようと顔を近づける。

「ここ・・・ベットないよね?」
見開いて見つめた先で時間が止まった。

ベット・・・
つーかここ山小屋だぞ?
温かい暖と毛布一つに二人でクルまって肌を寄せあう様に温め合って過ごすという俺のセッティング。
ベットがいるのか?
それでも1年前の遭難の時より断然過ごしやすいはずだ。

シャワー浴びたい。
床だと痛そう、落ち着かない。
・・・下着可愛くないし・・・
って・・・
それを揃えればやらせてくれそうな口ぶり。

「やらねえのか!」
言いそうになった言葉を飲み込んだ。
いくらなんでも露骨過ぎだと俺でもわかる。

時間巻き戻せねぇかな?
キスしたまんま先に服を脱がせとけば良かった。

束縛が緩んだ俺の下から這い出る様に牧野が離れた。

「折角だから食べよう」
立ち上がり衣服のごみを払う様に手のひらを上下に動かし見つめる先は俺から離れてテーブルの上。

イチゴを一つ指先で運んでかぶりつく。
「わぁぁぁ、甘っ!」
色気より食い気。
甘さが感情の部分からみ味覚へと変貌を遂げている。

「ほら、道明寺も!」
食いかけのイチゴを俺の口の中へと押し込んだ。
「おっ!甘ッ」
俺を突き放したと思ったら次は甘えるような仕草を見せる。
ジェットコースターに乗ってるみたいに俺の機嫌をコントロールできるのお前しかいねぇよ。

こんな・・・
無邪気すぎる態度を見せられると抱きしめたくなるだけなんだけど。
分かってんのかよ。

軽く背中ごと抱きしめる。
「牧野・・・
俺、お前さえいれば何にも要らないけど・・・
ベットが必要か?」
黙ったまんまの牧野を腕の中に閉じ込める様に腕の力を入れた。

まだどうするか悩んでます。
気がのったらこの後、追記部分でこのお話パスワードかけるかも(^_^;)

どうしよう・・・
そしてまた悩むのです。


拍手コメント返礼
こう様
お話の流れ受諾ありがとうございます。
司が男になれるかどうかは分かりませんが(^_^;)
「俺は生まれながら男だ!」叫んでそうです。

kobuta様

確かにかわいそうですよね。
でも・・・
ドS倶楽部の皆様の後押しがあるんですもの~(笑)
 *

腕の中に閉じ込められて動けなくなる。
首筋に触れる息遣い。
声が聞こえる度に波打つように肌に優しく触れる。
考えがまとまらないままにその甘さに浸りたくなった。

フッと右肩が軽くなって、離れた道明寺の片腕はごそごそと動いて自分のジャケットのポケットから携帯を取り出す。
指先を滑らかに動かしボタンを押すそのしぐさをじっと見つめてる。
その指先が、私の方に動いてこないのにがっかりしてるなんて・・・
自分の感情と反応がいまいち追いつかない。
思わず息を止めた。
数秒ほど心音も一緒に止まったような気になった。

「どこに電話するの?」
「どこって、ベットにシャワーに下着だっけ?」
そんなの誰に電話して準備させる気だ?

「準備してやるよ」
携帯を耳に当てながらぼやく様につぶやかれた。


「ダメッー」
思い切り手を伸ばして携帯を奪う。
「おい!こら!投げるな!壊れる」
携帯を取り合う4本の手。

「もしもし・・・」
「ぼっちゃん?」
聞こえた声がツーツーと携帯がつながってない音へと変わる。
必死で死守した携帯を胸の中に両手で囲い込んでしゃがみこんだ。
西田さんに電話かけたんだと気がついて心音が数段速さを増す。


「いるんだろ?ベットにシャワーに下着」
その下着というところがやけに恥ずかしい。
ベットにシャワーの準備を頼むのも気が引ける。
西田さんに「牧野の下着を準備しろ」なんて言われたら顔から火が噴くだけじゃ足らない。
きっと一生西田さんに顔を会わせられなくなる気がする。
他人に準備してもらった下着を身体につける無頓着さなんてないぞ。

誰かに準備されるならこのままの方がましだ。
この山小屋にそんなもの準備される方がよっぽど恥ずかしくなる。

「もう・・・いいから」
「ヘッ?」
少し不安げな顔が上から見下ろしてる。
「ないとダメなんだろ?」
ダメというか・・・
何というか・・・
元からそんな問題じゃないことに気がついてない落ちこみ気味の表情を見せる。
普段の横暴さなんて微塵もない態度にキュンと胸が鳴った。
なんだか猫がスリスリとまとわりついて離れない様な甘える仕草を思い出す。
道明寺の場合は子猫というより猛獣に近いだろうけど。
抱っこなんて出来ないからねッ。
クスッと甘酢パイ思いが胸の中にあふれてくる。

「暖炉の火を眺めてるのもいいかも」
関係ないことに気をそらしなが暖炉の前で膝を抱えた。

道明寺が毛布を一緒にかぶる様に動いて私の隣へと座り込む。
ふんわりと動いた空気の流れでパチンと薪が音を立てて灰の中へと崩れ落ちるのを言葉なく見つめてる。

1年て・・・あっという間だ。
ここで一晩抱きあって温もり合って過ごした夜。
今ここに二人でいることが当たり前に思えるなんてすごく幸せなことなんだよね。
あの時、道明寺が記憶を取り戻さなかったらどうなってたのかな?
私を思い出してくれたうれしさで涙がこぼれた瞬間は今でも鮮明に覚えてる。

この場所で毛布にくるまって朝を迎えるのもすごく幸せかもしれない。
そう思えてきてコツンと頭を道明寺の右肩に乗せて両目を閉じた。


すいません~引っ張ってます。
周りの目が気になってこれ以上は・・・(^_^;)
で・・・・
まだどっちにでも転びそうな状況。
ドS倶楽部はどう動く?
 *

いい雰囲気!

いい流れ!

そう思ってるのは俺だけじゃねぇよな?

甘ったるく上目使いに見つめる瞳。
そっと頬を優しく指先でなぞる。
口づける位置まで顔を下ろしてその動きを止める。

いや・・・
まて!
こいつの場合思いもしない逆転ありだ。
寝る!
熱出す!
最悪逃げられる!
この3点セット今まで経験あり。
だからヤキモキしたまま進展しない仲。
付き合って1年以上キスまでって誰が信じる。

「お子様だねぇ」
あいつらのからからかい気味の声に気にしてない素振り。
いい加減あきた。
か細い肩を抱いた左腕にも力が入る。
何も考えずに押し倒すしかない。

「あっ!」
突然上がる色気のねぇ声。
俺の存在なんて気にも留めずに這ってごそごそと毛布の中を抜け出す牧野。
引きとめるすべをなくしたまんま固まる俺。
ぽっかりと俺の横がまんまるく空洞を開けた。

寒っ・・・。

すぐに戻ってきた牧野は空洞の中にすっぽりと収まった。
ホッと一つ俺の口元から安堵のため息。
触れ合う身体の温もりはほんわかと毛布の中で浸透してくる。
そっと鼻先を牧野の髪がくすぐる。
清純なシャンプーのにおいが鼻先をくすぐった。
今すぐにも抱き倒したい衝動。
押さえろ!
心の声で焦るなと自分に言い聞かせる。

そんな俺の苦悩を知るはずもなく小さな動きを俺の胸元で繰り返す牧野。
手に持った鞄の中をごそごそと音を立てて目の前に「ハイ」と出した長方形の箱。
「バレンタインなのに、忘れるとこだった」
細く目を細めて照れくさそうに頬を染める。

「おっ♪」
チョコを受け取って緩む頬。
何気に視線の先が鞄の中の小さい箱を捉えた。

「鞄の中、まだ箱入ってるぞ」
「あ~あ、これ?」
取り出したのは3個の形の違うリボンのかかった小さな箱。
どうみてもチョコレート入り。
「花沢類に西門さんに、美作さんにもチョコあげようかなって準備してたんだけど・・・
今日は無理だよね」
「あいつらにもやるつもりだったのか!」
言いながらピクッとこめかみが脈を打つ。

「いつもお世話になってるからね」
のほほんとした声でニコッとほほ笑えまれた。

その笑顔であいつらにもチョコ渡すつもりだったのかと波打つ心。
洒落にも何んねぇぞッ。

「やる必要ねえだろう」
「あいつらも食べきれねぇくらいのチョコもらってるだろうしなッ」
俺に初めてチョコを贈るバレンタインであいつらにも同じようにチョコを渡す神経が許せねぇーッンだ。

「あいつらもって・・・
道明寺ももらってるの?」
「まあなぁ」
数日前から段ボールで届くチョコの山。
毎年恒例みたいなもの。
そんなことはどうでもいい。

「俺意外に食わせる必要ねぇって言ってる・・・ッ」
言いかけた途中できつい目をした牧野に声が止まった。
そのまま無言の状態で不機嫌そうに顔をしかめる。

「チョコもらってるんだ」
もらってるといっても勝手に送りつけてくるだけでほとんどは使用人が持って帰るぞ。

「俺が受け取ったのは牧野!お前のチョコだけだ」
必死の弁解にもツンと背中を向けられた。
不機嫌の要素をかかえてるの俺じゃなかったのか?
一緒に毛布でくるまろうなんて雰囲気はブリザードの彼方に押しやられてしまってる。

寝る!熱出す!だけじゃなく拗ねるって展開予想してねぇーーーーーッ。

「帰る」
ドスっと立ちあがった牧野を引きとめる様に腕を伸ばして手首を掴んだ。

ドS倶楽部の皆様の温かい声援?に応えて生転がしの状態への流れに~
いや、まだ挽回は不可能ではないよ司クン♪
 *

「何よッ!」
俺の力に抵抗できずに膝の上に引き戻される格好で帰ってきた牧野。
強気な瞳が遠慮なく俺を見つめいてる。

「なに不機嫌な顔してる」
やきもち妬いてる牧野にニンマリとする心の内を隠してわざと声を上げた。

「別に不機嫌になってない」
そっぽを向く顔も拗ねている。
俺に嫉妬心見せるこいつは滅多に見れねぇ。
いつも無邪気な行動にいらついて嫉妬するのは俺の専売特許みたいなもの。
こいつの不機嫌がおれへの嫉妬だと思うとかわいくてしょうがなくなる。
俺の嫉妬心もしょうがないと笑ってくれるとケンカにならずに済むと思うのは心の叫び。

「お前があいつらにチョコやるの俺が気に食わねぇのと一緒だろうがぁ」
腕の中から逃れようと躍起になっていた動きが止まってギュッと牧野が唇をかむ。

「お前がいなくなったら寒むっ」
二人ですっぽりとくるまる様に頭から毛布をかぶる。
ここだけ二人っきりに遮断された様な別世界。
おとなしく柔順な牧野をこれ以上にないくらいに密に抱き寄せる。

「私は3人にあげる友チョコだって分かってるけど、道明寺は私の知らない人からいっぱいもらってるんだよね」
次元が違うとでも言いたそうに拗ねる唇。

「俺が直に受け取ったのお前のだけだからな」
「気に食わなきゃ全部送り返してやるよ」
見つめ合ったまんまの視線を牧野がこらえきれないように外した。

「そこまでしなくていいけど・・・」
つぶやいて毛布の中から顔を出す牧野。
聞こえた声は拗ねたものに甘えた色をにじませる。

「熱っ」
一言叫んで赤く染まる頬。
耳たぶまで真っ赤になっている。
肩まで落ちた毛布をそれ以上ずり落ちないように両手で掴んだ。

「すげー熱くなってる」
「今日は帰さないからな」
すりよせる様に合わせた頬に牧野の熱が俺に伝わる。

「一晩中こうやっていろんな話するってどう?」
触れ合った頬を照れくさそうに外して小さな声が聞こえた。

話だけって・・・
思い出話になったらまたやり合う可能性もあり。
この状況で1年前の話にでもなったら・・・
記憶喪失の話にもどる可能性はどんよりと広がる雪雲よりも高い。

よくも私だけ忘れたとか・・・
海ちゃんとベタついたとか・・・。
会いに来た私を追い返したとか・・・。
記憶を思い出させようとどれだけ恥ずかしい思いをしたとか・・・。
etc・・・。
今まで幾度か言われて責められた。
結局最後は「思い出したからいいじゃねぇか」と俺の一喝で話が終わるパターン。
そのまま甘く最後まで行くのは天文学的な数字の奇跡になりそうで俺の分は悪い。

それより、何より、この状態で朝まで何もせずにいるって拷問だぞ!?
目の前においしいえさ・・・
じゃねぇっ。
好きな女と一緒に一晩一緒にいて何もないなんて・・・
エレベーターの時や遭難しかけた時とは別物だろうがぁぁぁぁぁぁ。
子供じゃねぇし・・・
恋人!
婚約者!
俺たち結婚すんだよな?

「話って・・・まさかそれだけで終わらせるってこと?」
「本気か?」
焦る様に問い詰める口調。

「もう少し自信ない」
そういなながら半身を俺に預けて来るって・・・・
煽ってるじゃねぇかッ。
今さら我慢できるものじゃない。
牧野の顎をもち上げて上を向かせる。
潤った熱に熱をもったような瞳。

「限界」
つぶやいたまんま唇を奪った。


この後は・・・
3度目の正直!
2度あることは3度!
どちらで行きましょう♪
司応援隊の方はFC2 Blog Rankingをプチッと一つ。
ドS倶楽部入隊の方はにほんブログ村をポッチとお願いします。

わ~ぁこの投票パターンひさしぶりですがどうするか悩んでるんです(>_<)
ご参加をお待ちしてます。
 *
二人くるまった毛布の中で必要以上に上昇する体温。
重なる唇がわずかに震えてる振動を俺に伝える。
コクンと一つ心音が鳴った。

キスが深くなるたびに牧野の指先がギュッと俺の服をつかむ。
「・・・ンッ」
口を割って差し入れた舌先の奥からせつなげに漏れる牧野の声。
誘われる様に口腔内を浸潤していく。

ゆっくりと右手を服の上から牧野の胸の上に置いた。
柔らかい・・・。
初めて触れる感触。
もっと感じたくなって指先を動かす。
息苦しそうに半開きになった牧野の唇から漏れる呼吸音は不規則なものへと変わった。

直にふれてみたくなって上着の裾へと手を移動させる。
侵入を嫌がる様に牧野の手がおれの指先を拒んだ。

「やっぱ・・・
恥ずかしい・・・」
潤んだ熱い瞳がわずかな時間俺を見つめてすぐに俺から目をそらした。
侵入を阻む様に密着する身体。
逆効果なんだけど。
無意識にやられるのがたまらない。

抱きしめたのは少しの落ち着きを取り戻すため。
そのまま自分の思い通りに手順を進めるのはこいつを怖がれせるかもと想いやる気持ち。
焦ると失敗するからな。
俺も経験あるわけじゃねぇし。
ゆっくり自然に進めばいい。
時間はたっぷりあるはずだから。
俺・・・
もつかな・・・。
そっちの方が心配かも。

ここまで来て牧野を抱きしめながら別なことに思考を飛ばす。
意識を牧野と違うことに集中しろ!
って!
密着する身体の柔らかさ。
それはやっぱり想像をかきたてる作用にしかならない。
この状況でそれ以外のこと考えるなんて無理だ。

無駄な抵抗は諦めた。

「牧野・・・やっぱ我慢できそうもねぇ」
もう一度触れた唇は抵抗することなく俺を受け入れている。
唇から頬、首筋へとキスを移動させながら牧野の身体を毛布の上に横たえる。

「優しくするから」
そんな余裕なんてあるはずないのに自分に言い聞かせるようにつぶやいて唇にキスを落とす。

「・・・あっ」
肌をなぞる様に触れるキスに牧野が小さく声を上げた。

「プル~ッ~プルーッ」
振動とともに胸の内ポケットで邪魔するみたいに音を発する理不尽な携帯。
反射的に思わず動きを止める。

「鳴ってるけど」
組み敷いた俺の下で甘い声を聞けそうになる一歩手前で現実に戻ってる牧野。

「ほっとけ!出ねぇ」
「大事な用事かもしれないよ」
こいつ・・・
ますます現実的な思考に引き戻されてしまってる。
やっと、もう一息のとこに来たのにまた最初からって・・・
結構疲れるぞ。

「・・・ったく」
半身をわずかに牧野から浮かして携帯を取り出した。

表示された名前は西田。
やっぱ出ねぇーーーッ。
閉じた携帯を右手で握って投げるために腕を振り上げる。

「ダメっ!壊れるよ」
「お前もさっき投げ捨てようとしたじゃねぇか!」
「俺の携帯だ、どう扱おうとかまわねぇだろうがぁ」
目の前で携帯を奪う様に二つの腕が綱引き状態で行きかう。

「坊ちゃん!」
携帯から洩れる声。
通話中のままか?
思わずギョッと固まった。

「もしもし」
俺より先に牧野が携帯に返事してしまってる。

「分かりました」
ハイハイと何度か返事をして携帯をきった牧野が俺へと携帯を返す。

「あのね・・・
この場所・・・
天候が変わって危ないんだって・・・」
「だからヘリを向かわせるから今のうちに安全な場所へ移動してくださいだって」
ホッとしたような表情でつぶやく牧野。

「それじゃ早く済ませる」
「バカ!無理!」
押し倒しそうに動いた俺に聞こえる罵声。
早くやっておけばよかった。
誕生日に、バレンタイン、次は・・・?
クリスマス!?
長げぇーーーーーッ。
ゴールデンウィークに七夕、夏休みつーのもありか?
必死で考える俺。

ホワイトディー?
お返しは俺。
拒否されそうだ。

次・・・

あるのか?

                                

結果は・・・
司応援隊 620
ドS倶楽部入隊700
以上の様な結果でした。
いつもより多いプチッに感謝。
それでも微妙な結果。
やっぱ2バージョンUPしようかと動く心。
時間があれば書こうかな・・・
司応援隊のはお話もちろんPWつきです。← 大丈夫か?



拍手コメント返礼
しずか様
司君蛇の生転がし結構、酷ですよね(^_^;)
まあ他で頑張れ~ということで♪

b-moka様
別バージョン考えてますよ~
今から挑戦しようかな(^_^;)
 *
どんよりとした雪雲に向かって飛び立つヘリ。
俺の心の中もそれに負けないくらいにどんよりと曇ってる。

あと少し・・・
もう一歩・・・
いつも直前で何かが起きる。
何度やっても学習できねぇ。
今度は自然に邪魔されねぇところを準備するか?

このまま場所を変えて挑む!
って、どうだ?
牧野ついてきてくれるかな。
今一つ強引になれずに見つめる牧野の横顔。

「なに?」
無邪気に笑った顔で俺を見返す。
こいつだけ落ち込んでねーッのがやけに虚しく思える。

ヘリの下に見える景色。
見慣れた街並み。
俺んチじゃないか。
へリポートにゆっくりと俺達を乗せたヘリが降下する。

ヘリから降りた先には西田。
「ご無事でほっとしました」
無表情で言われても分かんねーよ。

「それじゃ、私帰るから」
ニコッと笑顔をつくって西田にちょこんと頭を下げる牧野。

「おい、寄っていかないのか?」
焦り気味に声が高くなる。

「チョコ渡せたし、用事ないでしょう?」
用事って・・・
俺の方は重大な用事残ってるぞ。
「おい」
掴み損ねた腕は簡単に数歩遠ざかって消えた。

「残念でしたね」
全部西田に仕組まれたんじゃねえかと思える落ち着きはらった声。

「今度は邪魔すんなよ」
不機嫌なまま吠える。
蹴りあげた石がガツンとヘリの車体にあたって金属音を響かせた。



次の日の大学構内。
自然と俺の周りに集まる涼しげな顔。
「どうだった、バレンタイン」
「チョコもらえたか?」
「それよりもっといいもんもらえたんじゃねぇ?」
俺を真中に総二郎とあきらがサンドイッチ状に身体を寄せる。
うれしくもねぇつーの。

「うるせぇよ」
嫌がる様に身体を離した。

「そんな顔はしてないね」
後ろからひょこんと現れた類が一番触れてほしくないところの傷をえぐる。

「もらったのチョコだけだ」
「へぇ~」
心配するそぶりは見せずにニンマリ気味に顔を見合わせる総二郎とあきら。

誕生日・・・
バレンタイン・・・
次はいつだ?
二人で指折って数えんじゃねぇーーーーーッ

「別にいつでもいいんじゃない。牧野がその気になれば」
思わずマジにじっーと類を見つめた。

そうだよな・・・
別に今日でも・・・
記念日にこだわる必要はない!
復活気味に気力がわき上がる。

「無理なんじゃねぇ?牧野がその気になるの」
「確かにそのほうが難しい様な気がする」
真顔で言い合う総二郎とあきら。
それ・・・
笑い事じゃねぇ・・・
本気でありえる。

「こんなところにいた」
明るく声をかけてきた牧野。
少し焦る。

「おっ・・・ど・どうした?」
きょとんとなった顔で牧野が俺を見つめてる。
「なに?何かあった?」
「何もなかったから今、こんな顔してんだよ司は」
「お前らなにも言うなッ!」
総二郎に掴みかかる様に口をふさぐ。

「男同士の話だから」
あきらの声に「ふ~ん」と気のない返事の牧野。

「あっ、これ、一日遅れで悪いんだけど」
類、あきら、総二郎とチョコを渡す牧野。

「道明寺怒んないでよ」
「道明寺のとは違うから」
小さく耳元で照れくさそうにつぶやく俺にしか聞き取れない内緒の声。
こそばゆい。


「司・・・俺達同等?」
ちげーよ。
お前らのは義理だろ!義理!
バレンタインは終わってるしなッ。

「牧野、こいつらほっといていくぞ」
牧野の腕を必要以上に握りしめる。

「もしかして作戦実行か?」
つぶやく総二郎はやけにうれしそうだ。

「逃げられんなよ」
「逃げるッてなに?」
あきらの声に焦った様に反応する牧野。

「気にすんな」
牧野を引っ張る様に数歩歩く。

「牧野、頑張って」
「頑張る・・って・・・なに頑張るの花沢類!」
「司に聞いてみな」
3つの声が合わさる様に響く。

「な・・なに?」
つぶやく牧野をじーっと見つめる。
「あいつらにチョコやったんだから俺にはそれ以上のもんくれるよな?」

大きくまんまるに見開いたままの瞳。
そして・・・
茹でダコの様にその顔が真っ赤に染まった。


この後は・・・・
うまく行ったら『7+αなおまけのストーリー』の内容に行くわけでして(^_^;)
ここはこの辺で打ち止めということで~
「7+αなおまけのストーリー」のおまけも創作中ですのでそれ御許しを~
 *

それ以上のもん・・・
やっぱあれ・・・だよね。
考えるたびにキュンと身体の奥がしぼる感覚。

想像しないって言ったらうそになる。
誕生日も・・・
その前の正月もクリスマスも考えては・・・いた。

頭ではしっかり受け入れている。
私には道明寺しかいないことを。
だから誕生日には頑張ったのにッ私を置いてきぼりにしたのは道明寺だぞ。

あの感覚はトラウマになる。

「俺がお前にお預け食ったの1度じゃねえぇぞ」
責めるように見つめた先で道明寺が今度は私を責めた。

うっ・・・
それを言われると弱い。

「チョコだけじゃダメなの?」
いい加減諦めが悪いよな私も。

「あいつらと一緒じゃ面白くねぇだろうがぁ」
すくし拗ねる様に見つめる瞳。

「だから一緒じゃない」
「道明寺のはハートの形だし・・・手作りだし」
「一番愛情込めたもん」
「どんな愛情だ」
「それ言わせるの?」
逃げ場なく木の幹に身体を押しつけられてしまってる。

「聞きたい」
耳元で囁く声は甘くて・・・
切なくて・・・
愛しい響きを体中に塗りこめていく。

「・・・愛してる」
観念したようにつぶやいて熱くなる頬。

「俺、もう待ちたくねぇ」
胸元に引き寄せられて感じる道明寺の鼓動がドクンと伝わる。

「邪魔されなければ俺を受け入れてたよな?」
たぶん・・・
きっと・・・
今は違った二人になっていたとは思う。

「ここじゃ無理だと思うけど・・・」
「ここで襲う訳ねえだろう」
抱きしめられた腕はほどけそうもないくらいに私を包み込む。

「今日は・・・ちょっと無理かも・・・」
「はぁ?お前今、俺を受け入れてたろうが」
不機嫌に歪む表情が切なそうに変わる。

「それはそうなんだけど・・・」
「あの・・・今日はその・・・生理が始まっちゃって・・」
「えっ!あっ!」
ガクンと音がしそうなほどに落ち込む道明寺の両肩。
この上なく自分が悪く思えてくる。

「ホワイトディー・・」
「んっ?」
「ホワイトディーのお返しは・・・
道明寺がいい

「聞こえねぇ」
整った顔立ちがそのまま私の鼻先に近づいた。

ウソだ・・・
絶対聞こえて分かっている核心的表情を見せる。

「だから3月!」
口をとがらせながら早口で言って体中が発熱しそうになっていた。


ホワイトディーにつながるお話を最後に一つ。
ここまできたらやっぱりこちらのチェリーな坊ちゃんも~
いやこちらはそのままで萌えるバージョン持続させことも可能か?
どうなるんでしょうかこの続き?
どうしましょうか?
ドS倶楽部会員の皆様♪

もう一つの枝分かれの方でも2回目ま達成までのお話を蛇の生転がしでやってくれのリクエストありました。
こっちはどうしようかと思案中。
どこまで行っても哀れなうちの司坊ちゃんでありますが一つくらいは満足な結果を残してやらないといけませんよね。


 *

カレンダーにつけた赤い印。
3月14日。
ガキか?俺ッ。
溜息ついてほころぶ口元。

「ホワイトデーのお返しは・・・
道明寺がいい」
予想もしなかった牧野のセリフに踊らされてしまってる。

約束の日までまだ約1カ月。
2月は28日で終わるし・・・
48時間は得をする!
言い聞かせてる俺はやるせない。
バカみてぇッ。

それより早くと押し倒せばいいだけじゃないのか?
ひなまつりはイベントじゃ使えないか?
ホワイトデーの為の練習!
そんな理由を付けてって・・・
納得しねぇかな?
しねぇよな。
そしてまたやるせなくなる。
男の気持ち・・・
本能!生体!分かってのかぁぁぁぁぁ。
グッ・・・
心の中のドロドロとしたものを押し込めたままベットに身体を投げ出す。
1カ月は長げ~よ。






俺の部屋にのこのこ付いて来てソファーで紅茶を飲んでくつろいでるやつ。
自分の部屋でくつろげねェ俺。
対照的だ。

「なぁ・・・」
「なに?」
おいしいと機嫌いい顔でケーキを頬張る無邪気な顔がにっこりとほほ笑む。

「もう・・・終わったのか?」
「終わったって、何?」
「だから、ほら、あの、生理つーの?」
言いにくいことを言わせられて少し照れる。

「後少しかな・・・」
相変わらずのあどけない顔を向けられた。
「少しって?」
「もうそろそろ終わると思うけど・・・」
わずかに言いにくそうに声が小さくなる。

「なあ、練習ってねえのか?」
「練習・・・って?」
「だから、ホワイトデーの練習」
「俺が欲しいんだろう?」
「えっ?あ・・・えーーーッ」
手に持ったカップがそのままガチャッと音を立ててテーブルに置かれた。

「練習なんて出来るもんじゃないでしょう!」
焦る様にガチャガチャと音を立てるティーカップ。

「他の女で練習出来るわけもねぇし・・・」
「したくもないし・・・」
「つまり・・・牧野しかいない」

「練習しなくていい!」
「俺がしたい」
露骨すぎたか。
自分の言った言葉が次の言葉に蓋をする。
シーンと静まり返って見つめ合う。
つーより・・・
睨まれた。

「無理!」
ガタッと椅子から飛びのく牧野
俺から身体二つ分遠くなる距離。

「まだ生理だからねっ」
「だから最後までじゃなくてもいい」
最後までじゃなければどこまでだ?
分かんないまま口にする。
それはそれで我慢できんのかよッ!俺。

「いろいろあるだろう」
「そんなの知らないもん」
知らないって言いながら耳まで真っ赤に染まってる。

キスだけで甘くなる吐息。
力が抜けた身体を頼りなく俺に預けた記憶。
全く感じてないわけじゃないよな?

指先に触れた素肌の感触。
胸からその下・・・
まだ知らない。

「バカッ」
ソファーの上のクッションが顔面に命中。
キスできたのは牧野の柔らかい唇じゃなくて弾力のあるクッション。

「テッ」
玉砕。


ホワイトデーはまだまだ遠い司クン。
奮闘記はいつまで続く?


拍手コメント返礼
nanaco様

久々の切り口で書いてみました。
もうほとんどギャグですよね。
1発勝負で頑張るものだよ司クン♪
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